aqn_のブログ

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送料が有料の商品を買う際の最適な発注量の計算方法

 送料が有料になることを許容することで、生活費を大幅に抑えることができる。毎日使う日用品を通販で買う場合は、送料にも敏感でありたい。*1

 今回は次の商品を例に、最適な発注量を求める。送料は愛知県で378円である。

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

Ciフロス ミントワックス 200ヤード(182m)
価格:324円(税込、送料別) (2019/6/17時点)

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 最適な発注量を決める際には「経済的発注量」というORの手法を用いることにする。以下、文字式は次のWikipediaの記事に準拠する。

経済的発注量 - Wikipedia

 

 送料を減らすために発注量を増やすことは、投資の一種と考えられる。株式投資のリターンは4-6%程度と言われているので、額面利回り*2を6%は求めたい。今回は額面利回り10%を求めるとする。-(a)

 また、フロスを保管にするのにも地代がかかる*3ので、そのことも考慮する必要がある。ここではフロス1個当り3.6円/年の地代がかかるとする。-(b)

 以上(a),(b)より、フロス1個あたりの保管コストはH=324*10/100+3.6=36(円/年)となる。

 さらにこの200ヤードのフロスを2ヶ月に1回使うとすると、D=12/2=6(個/年)となる。

 また送料はE=378(円)である。

 以上より、経済的発注量の値Qは、Wikipediaの式より

Q=√(2ED/H)=√(2*378*6/36)≒11.22(個)

 最適な発注量は11~12個となる。目標利回り10%というそこそこ強気の設定をしても、2年弱の日用品を一気に注文した方が良いという結果になった。

 

【地代の求め方】

 物を保管するのに必要な地代は、次のように求めればいい

物を保管するのにかかる地代= 物の体積 / 近所の賃貸物件の体積 * 近所の賃貸物件の家賃(円/月) * 12(月/年)

【具体例】

 建付け面積20平方メートルで家賃5万5000円の物件に住んでる人が、2Lのペットボトル飲料を保管する際にかかる地代を求める。このときの地代は、高さがだいたい2mとして

(2/1000) / (20 * 2) * 55000 * 12 = 33(円/年)

ペットボトル1本を保管するのにかかる地代は年間で33円となる。

*1:毎日使う日用品の送料は固定費なので、敏感でありたい。固定費に敏感になるべき理由は次の動画の通り。https://www.youtube.com/watch?v=R2c6g55U1LE&list=PLpwLNivKud-jSHTx8hArrxyUqmLgm1opb&index=5

*2:在庫が無駄になる可能性をゼロと仮定したときの利回り。在庫が無駄になる(気が変わってその商品が要らなくなる)可能性が高い場合は、額面利回りと実質利回りの乖離は大きくなる

*3:物を保管すると場所を取るので。これはマイホームでも変わらない。ただし、本当にスペースが余っている場合は、地代をゼロとしてもよい。